凡そ親の事は父母の宮を觀ること常例なり。
1 額中央の左右を以て父母の宮とし、左を父、右を母とす。(日月角の宮を父母の宮と称す。)
I. 傳に曰く、父母の在る内は、日月宮の肉自然に豊かにして全し。父母に離るゝ時は、自ら衰ふ。
2 天中の肉窟する者は、必ず親縁薄し。親に附添ふとも、親子仲惡しきものと知るべし。
3 日月角の宮に疵、缺陷等ある者は、父母の縁薄し。若し父母存生なれぼ、幼少にして他家に貰はれ行ききし者と知るべし。