・眼球が深く陥るのは、その配偶者又は子が病弱か或は本人が急病で死ぬ。
・「目」に光がなく、「天中」「官禄」「印堂」の肉が陥って、「眉」の上に黒色が現われた場合及び「家続」がおち込み薄黒くなるのは死相。
・「人中」の血色が艶を失い枯れた色となるときは死が近い。
・小鼻が動いて、白色又は黒色が現われると死期が近い。
・「耳」の着根(ツケネ)に黒子があって、黒くなると頓死の相である。
1, 病人の命門が肉衰えて暗気があらわれれば必ず死ぬ。
2. 山根に縦に青節、現れる時は、子供の病気は助からない。
3、眉の中に苞が出ると重病で、其の苞にウミを持っていたら死亡する。又、眉の地肌が艶のない白色を帯びている時は、近々の内に兄弟、姉妹と死別することは免がれない。
・男幼児のことを見るは左りの臥蠶である
・それが女であれば右の臥蠶を見る.
1 臥蠶黒ければ即ち死す、
2 色澤明潤であると.何の妨げもない.
3 それが枯れてゐると死ぬものである.
4 黒紅色のものは死ぬ.
1. 傳(でん)に云ふ、若し吐血にて死する者は音聲(おんせい)かすり又小鼻勧きて暗色枯るゝが如くに現はる。
2. 傳に曰く、山根と小鼻と音聲の三觀を以て生死を知るペし。
3. 傳に云ふ、鼻耳凋(しぼ)みたるが如く曇り別(べつ)して
a,小鼻曇りて
b,又命宮曇り
b,又眼の光り薄く
凡(およ)そ如(かくの)此(ごとき)者は病人は必らず死す。尚ほ且つ命門に暗蒙の色看る也。是(これ)死相也。
4.口傳に曰く、今無事にでも前の如く六所(鼻・耳・小鼻・命宮・眼・命門)共衰濛暗色現はる時は遠からず病を發し必らず死すると知るべし。
5. 口傳に曰く、
a,右の鼻耳凋(しぼ)みたる如く曇ると云ふは濛色の現はるゝ事を云ふ也
b,但し小鼻別(わか)れて曇ると云ふは暗蒙の色を云ふ也。
c,命宮曇るとは潤ひ無くして濛々(もうもう)たる濛氣の現はれたるを云ふなり。
6. 傳に曰く、凡(およそ)死相の事は總て
a,四五日或は十日以内に死する者は眼中を以て觀察する時は自然に知るゝ也、
因(ちなみ)に云ふ別物語に曰く
b,人生れて四十九日迄は眼中に神氣の至る事薄し故に何んと無くよどみたる如く曇りたる如くの色に見ゆる者也。
c, 病人の死する者も七日前の眼勢を見るに其眼神の光勢薄く丁度生れて七日目迄の光りと凡そ相同じ。
d,又死すより四十九日前の眠の光りと孩兒(がいじ)の生れて四十九日迄の眼神の光りと凡そ相同じ。 孩兒=ちのみご。
7,又云ふ、試(こころみ)に今死せんと欲する時に臨みたる相を看
a,其眼の光りと又孩兒(がいじ)の生れてより始めて眼を開く眼の光りと頗(すこぶ)る相同じ
b,委(くわ)しくは今死せんとする時の人の眼と生れたもの孩兒(がいじ)の眼光と看て知るべし。
8,又口傳に曰く、病人命門の肉衰へて暗濛色現はるゝ時は必らず死すると知るべし但し眼中と命宮と合せ見るペし。
9. 命門の肉蓑へ自然と淋しく見ゆる時は腎精の衰へなり若し養生怠る時は必らず短命
なるペし。
10. 口傳に曰く、命門の肉至て薄き人若し人相容貌猛烈にして氣性猛なる人は必らず病まずして卒死(そつし)すると知るべし。縦令(たとえ)病む其(とも)長(なが)からず多く短命にして卒(そつ)する者也。
11. 又云ふ、常人腎精の氣衰る時は命門の肉必らず薄脱する也。
a,故に命門の肉衰へを現はす時は腎精の虚粍を知るべし
b,日ならずして病む者と知るべし
c,扨(さ)て此の暗色若(も)し耳を巡(まはつ)て現はるゝ時は必らず死に至るペし。
12. 覆舟紋は甚(はなは)だ惡(あ)しく此の紋(命門に)有る人は
a,長命なり難し多くは夭する者
b,早きは廿四五歳或は三十五六歳迄に死すべし。
13. 口傳に曰く、耳薄く山根落大(おちい)り而(しか)して覆舟紋有る者は必らず
a,二十四五歳までに死す
b,若(も)し眼力勢ひ有れば四十二三歳迄活(いき)る人も有り。