*どこが悪いかを見るには左圖部位を見る。出ていないのは病気が軽い。
1,伝染性急激疾患。
2,肺疾。
3,陰部疾患。
4,胃疾患。
5,発熱性疾患。
6,脳疾患。
7,神経疾患。
8,腸及子宮疾患、
9,脚気。
○耳の色が冴えて美しい時は健康で運もよい。曇っている時は病気の時である
・「目」がどんよりとして活気が衰えると、近い将来に病気になる。
・「山根」に黒子、痣、疵、紋筋或は固有の悪色があるのは呼吸器病である。本人が壮健であれば、家族の者に病人がある。
・鼻頭の血色に艶がなく小鼻から側陰面にかけて青い気流が通ずるときは、大病を患らう。
*「人中」の血色が美しいときは病気は快復する
*病気のときは、「天中」から「印堂」にかけて曇っているが、「印堂」に紅色の気流があり、鼻孔の縁が美しい血色をなしているときは、治療法が正しく病気は治る。
・壽上の色の悪い時は病気の出づる前兆である。
・「山根」は五臓の疾患、神経系統の疾患、生殖罪疾患等種々の病気について観察する究所であって、他の部位によつて病気を認めても「山根」が良相で血色がよいときは楽観してもよい。
*自分の顔を見て子(目の下=男女)の病気の吉凶を知るのに用いる。
*五臓のうちのどの臓から病が生じているのか、どの臓が健やかでどの臓が衰えているのか、ということを見るのに用いる伝法。
1 父母(日月角)は額左右。 2 叔父叔母は(日月角と官禄)間。
3 兄弟は眉毛。 4 妻妾は目後ろ。
5 夫は、額中央(官禄) 6 子供の目の下(男女)
7 本人は目間(山根) 8 目下は口角下(奴僕)
1,夫の相を見て妻の病気を考える時は、その夫の妻妾の官に上図のように五臓を割りつけ、その色の澱む所を見て病気の善悪と死生を考えなさい。
2,子供の相を見て親の病気を考える時は、その子供の日月の官に上図のように五臓を割りつけ、その色の澱む所を見て病気の善悪と死生を考えなさい。
3,妻の相を見て夫の病気を考える時は、その妻の官禄の宮に上図のように五臓を割りつけ、その色の澱む所を見て病気の善悪と死生を考えなさい。
○以上述べた他身の五臓の衰えや病気を見る方法は、たとえば自分の主人に病気がある時は、己の主骨の血色がおのずから衰えるということであり、また澱んだような色が別にあらわれるというところにある。そして、その澱んだ色がどの臓の所にあたっているかを見きわめて、その臓の病気と考えるのである。
4、親族の相を見て身内の病気を考える時は、その親族の顔に上図を割りつけ、その色の澱む所を見てどの臓ということを考え、病気の善悪と死生を考えなさい。
○他人であっても、人には誠心実意を尽くしたいものである。何故ならば、自分の不実を人は知らないと思っていても、天道はすべてを見通しているのでそれが血色に自然とあらわれるものだからである。当然恐れ慎むべきところである。
1, 病人にあらわれる美色とは紅ではなく潤いのみをいうのであって、もし紅を含む時は病気に変化があることを示す。
2,健康な人で命門が肉衰えて暗気があらわれればあれば遠からず病気になるであろう。
3,眉は兄弟、姉妹の病気や死を暗示している。
4,家内に重病人が居ると、鼻に蒙色が出ていることが多い。
*日月角に小さな腫物が出来てくると必らず父母に病氣があり.薄黒い色が出てゐても.仝じく父母の病氣を現はしでゐるものである.*日角父月角は母なり女子は反す.
一、父の病氣の時は日角を見るのである、
1,暗重く一明なれば死す.
2,明重く暗軽き.一明は即ち癒ゆ.
3,血色紅潤なるは.十日以内に次第に病を滅亡す。
二、月角の靑暗なるは母の病を主とる.
1,濛・白・赤色は必らず刑傷するものである.
2,紅軽く紫重きは母將に安し。
3,明潤にして滞色のないものは母に何の病もない.
4,六十歳より以上の父母の死する時は日月宮の血色艶あり。
5,日月角の部位に少さき赤き腫物の様な物が出れば父母の病気にて熟ありて重し。
三、長男の死せんとする時は日角に暗濛の色出る.
1,長男の死する噂に限りて日角に濛色の観るゝもでのなり
2,他の子供は皆目の下瞼堂に顕もゝものなり試し見よ。
1 眉の地色薄黒きは兄弟又は親族に病人あり.
2 死生は此の色の艶の無き色なれば死す艶有りて薄きは全快すべし.
3 眉肉に赤色多く.少さき粟粒の如く 黄色煙塵の如きは.病の必らず重いものである.
4 病ひのない時は.手足にけがする
1 妻は左りにして.妾は右である.
2 妻妾の部位は魚尾にありと雖気色が臥蠶にある時は.之れ極験の法である.
3 奸門に白色があっても.臥蠶が黒くさへなければ.決して妻妾は刑せられないものである.
4 男の妻宮黒く潤ひなく其色の觀骨へ向ふは.必らず妻死して世間へ發表する事になる
山根
・「山根」が細くて肉着きが薄く、小鼻が貧弱なのは、胸部疾患にかゝり易い。
・眉の間の間隔よりも「山根」が狭くて、黒子や痣があるのは二十才から二十五才までの間が最も危険であって、胸部疾患、気管支炎、喘息にかゝり易い。
・「山根」に、固有の悪色が現われているのは、
○既に胸を侵されているのであって、
○血色に艶が残っているときは、肺侵潤か肺門の初期である
○血色が枯れた色となっているときは、第三期症状である。
○「命門」と「耳」の血色がよいときは助かる。
*「山根」に忌むべき血色があって、鼻梁より小鼻にかけ
○固有の暗濛色があるのは、慢性の胃傷病
○青色又は黒味がゝつた赤色は、胃潰瘍である。
*「法令」が口中に入るときは、強度の胃腸障害にかゝる。
*鼻孔から赤色が現われると下痢をする。
*肥えて見えるように腫れて
○「官禄」が凹み、
○顔色は青味がゝつた白色で、
○「耳」の肉が薄く薄墨色である。
*老人で腎臓萎縮になると
○耳が枯れた白色となり、
○「目」がどんよりとして、
○「目」の下がふくれ、
○「官禄」「人中」「口唇」「頤」ともに固有の暗濛色となる。
*「口唇」の下に横筋があるか、口角の両端がたゞれたようになっているのは、食中毒にかゝる相である。
*「地閣」に乱紋があると家族が揃って食中毒に当るから、鼠色や白色が現われたときは注意しなければならぬ。
*口角の五粍程度下に黒子があるのは、アルコール中毒になり易い。
*食中毒の相は又水難の相でもある。
○法令は、足の病気の有無を現している、
○法令の末端が、ロの中に入り之んでしまう相を、『法令ロに入る相』と云つてi.病気の為に喰えなくなる。
*幼児の「官禄」から「人中」にかけ、紫がゝつた青色がもつれもつれ現われているのは、父母から遺伝された毒素が神経を犯す症状で、甚だしいときは小児麻痺となるから、解毒手当を施すことが肝要である。
*せいが青味がゝり、目頭から「山根」にかけて暗濛色を呈し、鼻頭が黒色なのは、てんかんの持病がある。
*眉尻が少しはね上り、眉頭に固有の青色があり「印堂」が狭く、せいが青く濁り、「官禄」に青筋があるのは、ヒステリーである。
(発作時には「山根」と「人中」に青筋が立つ。)
*左の部位に黒味がゝつた青色が現われると神経痛である。
眉肌…‥、手又は腕
「印堂」と「山根」……首筋。
「鼻」‥…・肋間神経痛
「官禄」と「権骨」……顔面神経痛
*「山根」に黒子、痣等があるのは、生殖器に障害があり、女性は子宮に故障がある。
*鼻孔の縁(ヘリ)に忌むべき血色が現われていると
○尿道か肛門に病がある。
●白色のときは淋疾、
●黒味を帯びた赤色は肛門病である。
*「権骨」に赤点が多数現われていると、
●性病が大分進んでいる。
●更に「人中」が暗濛色をなし、「口唇」が黒味がゝった紫色のときは性病は慢性となっている。
*「目」の周りが黒味を帯びていると、婦人は子宮が冷え込み易い。
*中耳炎は耳孔から膿が出るが、耳の血色が赤く焦げついたような色又は黒色となると大事になる。
*「鼻」の上部を横切って「目」の下に気流が通じているのは、鼻に故障があるのであって、その気流が青白い色となると、蓄膿症である。
1. 夫(そ)れ人の疾病の難有るを知らんと欲せば先づ第一に山根より年上壽上迄の三所を篤(とく)と意を止めて看るべし則ち此邊(へん)を疾厄の宮とする也。
2. 傳(でん)に曰く、山根黑痣(あざ)有る者は持病有りと知るべし多くは胃病か瘤飲(腫れ物)か疝痛(腹部の激痛)なりと知るペし。
3.又曰く、山根に疵(きず)、缺陥(けっかん)等有る者は難多くして病多し、此邊(へん)黑蒙色現はるれば病難有り若し赤氣現はれて一寸(3㎝)に餘(あま)れば命に懸(かかわ)る大病と知るべし。缺陥=欠ける。
4.又云山根年上壽上の邊(へん)にポンヤリと座を取りたる如くに赤氣出る者は吐血の前兆也。
5.又傳(でん)に曰く、山根年上壽上邊の赤氣座を取て現はるゝは病なり
a,但し年上は腰より上の病とし
b,壽上は腰より以下の病とする也
故に山根に赤氣座を取りて現はるゝを吐血と知るなり。
5.又云ふ、壽上に赤氣座を取て現はれば下血と見るペし又は走り痔を患る共見るペし又女は腰痛有て崩漏又は長血等を愚る共見るペし。
下血=血液成分を肛門から排出する
崩漏=月経周期・経期・経血量すべてにわたって非常に失調している状態
長血=子宮から不規則な出血が長期間続くこと。
6.又口傳に曰く、病人息絶へて死する様に見ゆる共(とも)眼鼻耳目の四所死せざる間は全(まった)く死切(きれ)たるには非ずと知るべし。
7. 又云ふ、氣衰る時は命門の肉必らず薄脱する也。
a,故に命門の肉衰へを現はす時は日ならずして病む者と知るべし。
8. 又傳(でん)に曰く、命宮に黑痣(あざ)有る者は持病の宿疾(しゅくしつ)を患る者也
a,多くは胸の病ひを患ふ
b,命宮より下にし年上に黑痣(あざ)有れば持病有り
但し胃病を愚ふ又は胸つかゑ等を患ふ。
9. 又云ふ、印堂命宮に濛色現はるれば必らず發(はつ)病と知るべし。
10. 法令に黑氣現はすは當(とう)分の病症にて風雅坏(など)と知るべし。